やまさきファミリークリニック 院長ブログ

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アメリカ便り20 米国臨床留学 家庭医療@ピッツバーグ大学

アメリカ便り20:ハワイ大学に決定(2006年12月)

皆さん、こんにちは。ピッツバーグの山前です。

前回来年の就職活動について書きました。今回は結果報告をさせて頂きます。
ハワイ大学の老年医学科に進むことになりました。
寒いピッツバーグ(と言っても今年はかなり暖かく、雪もまだ数回しか降っていません)から常夏のホノルルへ移動です。

前回のエッセイではピッツバーグから車で引越しできる範囲でプログラムを探していると書きましたが、ハワイ大学にも応募しておきました。その他にはメイヨークリニック、ミシガン大学、ピッツバーグ大学、ケースウェスタンリザーブ大学と、どこも名高い所ばかりです。

日本からレジデンシー(研修)に応募した時には100カ所以上のプログラムに自分の履歴書を添えて手紙を出し、採用の可能性を探りました。中でも可能性のありそうな所に絞り20カ所くらいに応募し(応募するのにお金がかかるので絞らざるを得ませんでした)、面接に呼ばれたのは3カ所のみ。
どうにかこうにか第一志望のピッツバーグ大への採用が確定した時には本当に嬉しかったことを今でも昨日のように覚えています。おもしろいことに、一旦アメリカのレジデンシーに入ってしまうと後はどこの国の出身かというのは余り関係なくなってしまいます。あれほど苦労したのが嘘のように、メイヨーを含め4カ所から面接に呼んで頂き、最終的にはハワイ大に決めました。

ハワイ大の老年医学科は全米でも一番大きいプログラムの一つで、フェロー(後期研修医)が12人もいます。これだけフェローを揃えられるのは国から補助がかなり出ていると言うことになります。
実際ハワイ大学はホノルルハートスタディーという臨床研究で世界的に非常に価値のある成果を上げ、補助金が豊富なようです。
フェローが多いと言うことはそれを教える教員も相当数いると言うことになり、教育レクチャーはどこにも引けを取らない内容とボリュームです。とは言え、何と言っても昔からハワイに住んでみたいと思っていた僕は一番初めに採用の通知を頂いたハワイ大との契約書にサインをし、他のプログラムはキャンセルしました。

これで僕のクラスで卒業後の進路が決まったのは3人です。もうすぐ決まりそうなのが1人、フェローの採用待ちが3人、のんびりしているのが2人と言った具合です。
そろそろ卒業が見えてきて皆将来に向けて抱負を語っています。しかし、来年のポジションが決まったからと言ってのんびりしてはいられません。卒業後には家庭医療の専門医試験があるのでそろそろ重い腰を上げて勉強を開始することにします。

一月の中旬から4週間一時帰国します。その間、色々な施設を見学したり、もちろん新八柱台病院に出入りしたりするので、これを読んで頂いているどなたかにお会いするかもしれません。その時にはどうぞよろしくお願いします。

山前浩一郎

 

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