こんにちは。
糖尿病薬の進歩は目に見張るものがあります。
私が医師になったばかりの時は飲み薬3種類とインスリンしか治療方法はありませんでした。
この20年間新薬がどんどん開発され、現在は7種類の飲み薬に加え、インスリン以外の注射薬も1種類使えるようになりました。
各種類に幾つもの薬が違う製薬会社から発売されているので本当に薬を覚えるだけでも大変です。
実際、飲み薬の種類が増えたことからインスリンの開始時期が遅くなっていることがわかっています。
ただし、血糖値を改善するという意味ではインスリンに勝る飲み薬は無いと言っても過言ではないことも事実です。
以前お話したように、インスリンもバイオシミラーといういわゆるジェネリックが昨年から使えるようになりました。
最近はバイオシミラーの第2弾も発売が開始され、患者さんに選択肢が増えています。
当院でも1型糖尿病、2型糖尿病にかかわらず、患者さんにあったインスリンを選択し可能な限り血糖値が安定するよう務めています。
実はすでに米国で承認され、現在日本で開発が進んでいる新薬もありますし、全くの新薬も各製薬会社開発しています。
患者さん個々の病態、生活環境に応じたきめ細やかな診療ができるようになるのは喜ばしいですね。
