こんにちは。
今回は健診で糖尿病を疑われたらどうすればよいか?について書こうと思います。
健診で糖尿病が疑われるパターンはいくつか有ります。
1. 空腹時血糖値が126mg/dL以上
2. ヘモグロビンA1c(HbA1c) が6.5%以上
3. 空腹時血糖もHbA1cも高い
以前ブログでも話題にしたヘモグロビンA1cとは、最近1-2ヶ月間の平均の血糖値に応じて上下する指標となる検査です。
この値を糖尿病の治療目標にするのでとても重要な値です。
ですので血糖値もHbA1cも両方高い3のパターンはその時点で糖尿病と診断されます。
では両方でなく、血糖値だけ、HbA1cだけ高い場合はどうなるのでしょうか?
まずは1のパターン。
もし、糖尿病の自覚症状(喉の渇き、たくさん水分を飲む、尿がたくさん出る、意識していないのに体重が減る)があれば糖尿病です。
自覚症状がなければもう一度検査をします。もう一度糖尿病を疑われるような検査結果が出たら糖尿病が確定します。
次に2のパターン。
HbA1cだけが高い人は再検査です。
血糖が再検査で高ければ糖尿病と確定されますが、2度めの検査もHbA1c飲み高ければ糖尿病疑いのままで確定診断には至りません。
3-6ヶ月後に再検査が必要です。
また、糖負荷試験という検査も有ります。
日本人は比較的空腹時血糖は正常でも食後血糖が高いパターンが多いと言われています。
HbA1cは高いけれども空腹時血糖が高くないような方に行う検査です。
ブドウ糖が75g入った炭酸水を飲んでいただき、飲む前、飲んでから1時間、2時間の血糖値とインスリンを測定します。
この検査は2時間お時間をいただくので半日がかりになってしまいますが、ご自身の膵臓の働き具合もわかるので非常に有用な検査です。
糖尿病は放置しておくと合併症が進行してしまう病気です。
疑われたらすぐに受診するようにしてください。
将来の自分を合併症から守りましょう。