皆さんこんにちは。
今日は古くて新しい、グルタチオンの効果についてお話しようと思います。
グルタチオンは非常に強力な抗酸化作用を持つことが知られています。肝臓の解毒作用を助け、更には細胞の老化を防ぐため、様々な用途で使用されてきました。
日本ではグルタチオンが製剤として承認されていますので、サプリとして購入することはできません。古くから肝機能異常の治療などに使用されています。
しかし、紫外線による酸化ストレスに最も影響される皮膚細胞に効果があることから、近年は美容目的でグルタチオンを点滴している方も多いのではないでしょうか?
さて、院長はアメリカアンチエイジング学会の認定医を持っていますが、同時にアメリカ老年医学の専門医も持っており、尼崎市で初の老年内科を標榜しております。
アメリカではグルタチオンをパーキンソン病の治療に取り入れているドクターがいるほどですが、パーキンソン症状が特徴的なレビー小体型認知症でお困りの方にグルタチオンが有効であったのでご紹介します。
先日ご家族に付き添われていらっしゃった患者さんです。典型的なレビー小体型認知症の方ですが、他院にてアルツハイマー型認知症として治療されていました。勉強熱心なお孫さんがレビー小体型認知症ではないかと当院にいらっしゃいました。
詳細な問診と診察でレビー小体型認知症で間違いなかったため、グルタチオン1400mg(7本)とニコリンを点滴。15分後にはもともとすり足歩行であった患者さんの歩幅が広がり、歩行が改善しました。
わざわざ遠くから来院してくださったご家族も大喜びで、私はもちろん、当院スタッフも認知症治療をもっと頑張る決意を新たにしたのでした。
当院ではコウノメソッドを取り入れて認知症の治療に取り組んでいます。認知症が治る病気になるのはまだまだ先のことだとは思いますが、コウノメソッドは患者さんも、介護するご家族も笑顔になれる治療法です。皆様のお役に少しでも立てる様努力し続けます。