やまさきファミリークリニック 院長ブログ

尼崎市のやまさきファミリークリニック – 内科・老年内科・糖尿病内科・小児科・アンチエイジング・渡航前ワクチン/英文診断書・治験

小児のワクチンの話

皆さん、こんにちは。

今日は小さなお子さんを育てている世代の方が気になる、ワクチンの話を少ししようと思います。

ワクチンと聞くとたくさん打たなければならない面倒なもの、という認識をお持ちの方がほとんどなのではないでしょうか?
お子さんは泣いたり暴れたりで一苦労ですよね。

日本は先進国の中でもワクチン後進国と揶揄されますが、最近では水痘ワクチンが定期接種に追加されたり、おたふくかぜワクチン、B型肝炎ワクチン、ロタウィルスワクチンも将来の定期化が議論されていたりと明るい兆しもありますね。

実はワクチンの大切さに関しては院長自身が痛感しています。
次男がアメリカで出生して間もなく、抗生剤なしでは治癒できなかった中耳炎を2回起こしてしまいました。
恥ずかしながらHibワクチンをしていなかったので、慌ててワクチンを受けたところ再び中耳炎を起こすことはありませんでした。

また、ピッツバーグ小児病院で研修をしていた時に、髄膜炎でICUに入院になったお子さんを受け持ちました。
ご両親と面談し、生命の危険があること、退院出来ても後遺症が残る可能性があることなどを説明したのですが、お話を伺うとHibワクチンも小児肺炎球菌ワクチンも受けていないことがわかりました。
もしその子がワクチンをきちんと受けていたら…、そう思うと今でも胸が締め付けられます。

感染症にかかって抗体をつければワクチンはいらない、とおっしゃる方がいらっしゃいます。もちろんそのお気持ちは理解できます。
ただ常に考えていただきたいのは、ワクチンには個人が感染症にかからなくするという目的と、社会で弱者を助けるとい目的があるということです。その2つを常に天秤にかけて判断をしていただきたいです。

昨年、今年と風疹が流行しました。妊婦さんが風疹にかかると多くの赤ちゃんに後遺症が残ってしまいます。昨年は妊娠を希望している女性がワクチン接種に殺到したため風疹ワクチンが不足してしまいましたよね。風疹は、かかった人が隣に座るだけで妊婦さんに風疹が伝染ってしまうほど感染力が強いのです。多くの方がワクチンを接種することで、社会全体でこうした不幸な感染を予防することは重要なのだと思います。

さて、昨今は同時接種も可能になっていますので親の負担も多少は少なくなってきましたね。
でもいつなんのワクチンを受ければよいのか把握するのは本当に困難です。そんな悩みに応えてくれる便利なウェブサイトがあるのでご紹介します。

KNOW VPD
http://www.know-vpd.jp/index.php

ラブ・ベビ.jp
http://lovesbaby.jp/

いずれも感染症とそのワクチン、スケジュール等に関してわかりやすく説明しているよいウェブサイトですのでぜひ参考にしてみてください。

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