やまさきファミリークリニック 院長ブログ

尼崎市のやまさきファミリークリニック – 内科・老年内科・糖尿病内科・小児科・アンチエイジング・渡航前ワクチン/英文診断書・治験

糖尿病の食事療法。低炭水化物ダイエットの話。

皆さん、こんにちは。

今日はダイエットについて話そうと思います。

糖尿病のあるなしにかかわらず、皆さんダイエットについては多少なりとも興味が有るのではないでしょうか?
一般にダイエットは体重を減らすために行いますよね。
糖尿病の患者さんは体重はもちろん、血糖コントロールのためにダイエットが必要です。

これまでダイエットといえば、カロリー制限、低脂肪ダイエットが主流でした。
それ以外に、炭水化物をほとんど摂取しないアトキンスダイエットや、良質なオイルと野菜・魚を多く摂取する地中海ダイエットが有名ですね。

近年糖尿病学会では従来型のカロリー制限食が良いのか、それとも最近話題の低炭水化物食が良いのか議論が続いています。
カロリー制限食はこれまで長年実施されてきた安心できるダイエットであることが最も評価されているポイントでしょう。摂取カロリーよりも消費カロリーが大きければ体重が減るのは当然です。ただし、これまで長年実施されてきたにも関わらず、糖尿病を劇的に良くすることもありませんでした。
一方低炭水化物ダイエットは短期間で効果的に体重を減らすことがわかっています。それに加えて、血糖値、コレステロールなども改善が著明です。内服薬を中止できた症例も発表されています。しかし長期的な安全性が確立されていないのが問題視されています。

実は院長は低炭水化物ダイエットをアメリカから帰国した際に実践したことがあります。
アメリカで5年間過ごした結果、体重が10kgも増えてしまいました。アメリカでは周りが大きい人ばかりでしたのでさほど気にならなかったのですが、さすがに日本に帰ってくるとこれではまずいと感じたのです。そこで取り入れたのが昼食の白米抜き。徹底的にお昼のごはんを取らずにおかずだけ食べていました。朝食と夕食は今まで通り。アメリカでも朝食と夕食は家族と家で食べていましたのでほとんど変わりません。
その結果、なんと3ヶ月で10kgの減量に成功し、元の体重に戻ったのです。

自分の成功経験があるため、院長は低炭水化物ダイエットに否定的ではありません。むしろ推奨しています。
今後、このダイエット論争がどう決着つくかは注意深く見守っていきますが、高血糖状態が長く続いたことによる糖毒性を速やかに解除することで良質な血糖コントロールを得ることができるようになるのであれば有益なのではないでしょうか。今後低炭水化物ダイエットを糖尿病治療に有効活用していきたいと思っています。

やまさきファミリークリニック
尼崎市のやまさきファミリークリニック
内科・老年内科・糖尿病内科・小児科・アンチエイジング・渡航前ワクチン/英文診断書・治験
TEL : 06-6430-0567
〒660-0861 尼崎市御園町54番地カーム尼崎3F 阪神尼崎駅南へ徒歩1分

コメントは受け付けていません。