やまさきファミリークリニック 院長ブログ

尼崎市のやまさきファミリークリニック – 内科・老年内科・糖尿病内科・小児科・アンチエイジング・渡航前ワクチン/英文診断書・治験

高齢者が避けたほうが良い薬の話。

皆さん、こんにちは。

先日はポリファーマシーの話をしました。
今回は高齢者が避けたほうが良い薬の話です。

私達医師はいつも患者さんの年齢や体重を気にしながら薬を処方しています。
小児科の先生はいつも小さいお子さんの体重によって処方する薬の量を計算していますね。
ご高齢の患者さんの場合、採血の結果が問題なくても年々腎機能が低下していってしまうため、お薬の量は少なくて済むことが多いのです。

ただでさえお薬の必要量が少なくなる高齢者に、副作用が気になるお薬は適さないと考えるのは至極真っ当な考え方ですよね。
アメリカでは1991年にベアーズリストといわれる避けたほうが良い薬の一覧が発表され、数年に一度見直しされてきています。
最新のベアーズリストは2012年に改定されました。
老年医学を学ぶまでは高齢者に普通に処方していた薬が多々あり、衝撃を受けたことを今でも覚えています。

日本語版もあれば日本でも普及するのにな~と考えていた2008年、国立保健医療科学院から日本語版のベアーズリストが発表になりました。http://www.niph.go.jp/soshiki/ekigaku/BeersCriteriaJapan.pdf

もしかしたらご自分が飲まれている薬が載っているかもしれません。
仮にこのリストにある薬を飲んでいるからといってすぐに中止しなければならないことはありません。
ただ、別のお薬に変更できないか、本当に薬をのむ必要があるのかをもう一度主治医の先生と話し合うきっかけになればよいですね。

 

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