やまさきファミリークリニック 院長ブログ

尼崎市のやまさきファミリークリニック – 内科・老年内科・糖尿病内科・小児科・アンチエイジング・渡航前ワクチン/英文診断書・治験

アメリカ便り2 米国臨床留学 家庭医療@ピッツバーグ大学

皆さん、こんにちは。
今回もエッセイの続きです。今自分で読んでも当時は下手な英語でよくやったな~と感心してしまいます。

アメリカ便り2:始まりは産婦人科研修(2004年8月)

皆さんこんにちは。ピッツバーグの山前です。早いもので研修を開始して一ヶ月以上が経ってしまいました。慣れない英語に悪戦苦闘しながらも何とか生き延びています。さて、今月はオリエンテーションと産科について報告させて頂きます。研修が始まる前に2週間にわたってオリエンテーション受けました。オリエンテーションでは今後私たち研修医が行う基本的な手技についての講義もあったのですが、驚いたのは内診の実習です。家庭医は目の前にいる患者さん全てを診ます。当然婦人科検診も行います。それで内診の練習を行ったわけです。初めは練習用の模型を使うのかと思っていたのですが、部屋へ案内されるとなんとボランティアの模擬患者の方がいるではないですか。日本で一度も内診をしたことがなかったので緊張するばかりで本当に困りました。模擬患者の方は慣れたもので色々指示をして下さり何とか全ての手技を行うことができましたが、この国の度量の深さを垣間見た瞬間でした。7月になると早速研修が始まり、最初の4週は産科でした。元内科医の自分にとって全てが新鮮で毎日新しい知識が身に付く素晴らしい研修でした。3日ごとに当直をするのでとても忙しい一ヶ月でしたが、新たな生命の誕生に立ち会うことができる喜びは他の科では得られません。計8人の赤ちゃんを自分で取り上げることができましたが、印象的だったのは家族の喜びの表現が日本とはかなり違うことでした。アフリカ系米国人のおばあちゃんの中には踊り出す方も多く、こちらまで本当に嬉しくなってしまいます。そして最後に皆で和になり手と手を取り合って神に祈りを捧げます。“もしよければ・・・”といつも声をかけられるのですが、もちろん喜んで一緒に(キリスト教徒ではありませんが)祈りました。この経験を日本で生かせることはできないかもしれませんが、妊婦さんの健康相談などができれば良いなと考えています。また、出産という人生でとても重要で、期待と不安で感情を上手くコントロールできない時期に、たどたどしい英語で語りかける外国人の医師にいやな顔をせず診察に協力して下さった患者さん全員に感謝いたします。

産科の次に研修をしているのは救急診療部、ERです。アメリカのTV番組にも取り上げられているので皆さん耳にしたこともあると思いますが、果たしてどんな研修なのでしょうか。来月報告致します。

山前浩一郎

UPMC_Shadyside
家庭医療の研修をしたピッツバーグ大学シェイディーサイド病院

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