アメリカだより7:アメリカのホリデー(2004年12月)
皆さんこんにちは。ピッツバーグの山前です。
これまでは米国での研修医生活を皆さんにお伝えしてきましたが、今回は趣向を変えてアメリカのホリデーシーズンについてお話したいと思います。
アメリカでホリデーシーズンと言えばサンクスギビングデーとクリスマスです。クリスマスは日本でもおなじみですが、サンクスギビングデーはあまりなじみがありませんね。アメリカでは11月の第4木曜日と決められています。家族全員が集まり、七面鳥、パンプキンパイ、スタッフィング、インディアンコーンを食べるのです。遠方の家族もこの日は皆集まるのでアメリカ人はサンクスギビングデーをとても重要な日と認識しているようです。
北米にヨーロッパから人々が移住してきた当時、寒い冬を乗り切るのは大変なことでした。人々はアメリカインディアンから知恵を分けてもらい徐々に北米の冬に適応することが出来たのです。家族一緒に無事に冬を乗り切ることが出来るようになり、人々は感謝祭を始めたと言われています。
今年はあるファミリーからサンクスギビングデーのディナーに招待されたので運良く本当の感謝祭を体験することが出来ました。教会の英会話教室を通じて、ボランティアの家庭に招かれたのです。
暖かい雰囲気の中頂いた手料理は本当においしく、こんなにおいしいアメリカ料理もあるのだなと感動しました。
10月中旬になると病院内ではホリデーモードです。10月30日にはハロウィーンがあり、仮装した子どもたちが町中を練り歩き沢山のお菓子をもらいます。そのころには人々は別れ際にHave a happy holiday!と言うようになります。サンクスギビングデーが過ぎると今度は皆クリスマスツリーを飾り出します。病院内も大きなツリーが飾られました。
私たち研修医もクリスマス休暇か、ニューイヤー休暇が1週間もらえます。日本のように演出されたクリスマスではなく、人々が本当に楽しんでいるクリスマスはやっぱり本物なのだなと思いました。ピッツバーグの冬は寒くて雪もよく降るのですが、沢山のイベントがあるので皆楽しく冬を乗り切れるのです。次回はちょっと忙しいICU(集中治療室)の話をさせて頂きます。
山前浩一郎